ガーベラの観察画
月イチあーと教室 4月
春らしくガーベラをたくさん準備した月イチあーと教室。
ガーベラという花の名前は、子どもたちにはあまり知られていないようだったけど、たくさんのガーベラを見ると「わぁ~きれい!」と自分の花を選び出す姿がありました。
ちょっとずつ違う姿をしているんですよね。
描く!となったら、いつもの花を見る目とは違いますね。
観察する
虫になって、ガーベラの上を散歩するよう気分で注意して見ると
見えてくるものも変わります。虫眼鏡で見る行為もまた意識を変えてくれます。
画材の感触も楽しみながら
写真のように描くことが目的ではなく、見て感じて、手を動かしての中で出来上がっていきます。
花びらの力強さを感じた子は、オイルパステルを力強くのせたり
花びらの軽やかな動きを感じた子は、流れるような手の動かし方で描いたり、
ガーベラの中心部分の花粉がつまっているような部分は、手でこするように押し付けてみたり。
鑑賞会にも花を
花をもって鑑賞会を待つ姿も素敵でした。花に愛着も湧くね。
いつもの花が少し特別になったような感覚が湧いてきたのかな。そんなことを想いながら鑑賞会を行いました。
ガーベラの見た目だけでなく、虫になったかのような想像も加わり、華やかな作品が集まりました。
左)クロッキーの時から、あたたかな色合いで表現して、赤いガーベラの印象を最初から大切にしていたように思います。
柔らかさの中にも、ガーベラの中心の複雑さをギッシリ描き分けたり、花びらの線的な要素の表現は楽しさも伝わってきますね。
右)虫になって観察をしようから、ガーベラから虫の世界を描いてくれました。子どもの想像力は自由で楽しいですね。どんな虫が集まってきたんだろうか。そんな事を考えるだけでも絵を描くのが楽しくなりますね。
ストーリーを大切に
「赤いガーベラなのに、青色に描いて!全然違うよー。」とかついつい自分の価値観で人の絵をみて(評価して)いませんか?
それぞれが見て感じているものが違う、描きながら生まれたストーリーがあったりもします。今だからできた作品もあります。
参加してくれた4歳の子のお母さんから、「子どもが他の子の作品を見て”今度はアリさんがお散歩しているところを描きたい!”と刺激を受けていて、鑑賞会の時間もとても素敵ですね」とのご感想に心がほっこりしました。
多様な感性にお互いが刺激し合う時間になってるのかな。