おやこあーと会2025.7
季節を感覚で遊ぼう
子どもの感性がのび~るおやこあーと
\1.2.3歳児向け子育てコミュニティ/
雲と子どもと対話する
2歳ごろになると、言葉がぐんと増え、周りのことにもじっと目を向けはじめます。
なんでも「自分で感じてみたい」と思う、そんな好奇心にあふれた時期。
雲って、子どもにとってどんな存在なのでしょう――
ふわふわ、もこもこ、やわらかそう。見上げるたびに形を変えて、空に浮かんでいます。
忙しい毎日の中、ふと立ち止まって、空に目を向けるきっかけになるといいな。

エリック・カールの絵本『ちいさなくも』を最初に読みました。
もこもこ、ふわふわの雲が、見るたびにいろんな形に変わっていく――
「この雲、何に見える?」
「飛行機みたいじゃない?」
子どもと一緒に想像力を楽しむ素敵な対話が生まれます。そんなやりとりの中から、子どもの言葉がぐっと育まれていきます。

「雲のもと」と感触あそび
「雲のもと」は、ふわっと柔らかくて、手跡が残るおもしろい素材。手で触れると、その感触に子どもたちはさまざまな反応を見せてくれます。
汚れることがちょっぴり苦手な子もいれば、大胆に楽しむ子も。この“感触の好き嫌い”さえも、子どもたちの大切な感性のひとつだと思います。
初めての感触に出会って、夢中になって黙々と取り組む姿――そんな表情は、おうちではなかなか見られないかもしれません。


子どもたちが描く、
“じぶんの好き”
制作が進むにつれて、子どもたちは少しずつ素材に慣れていきます。
「気持ちいいな」「この道具、楽しい!」
そんな“じぶんの好き”を見つけながら、手を動かして繰り返し確かめていく姿。
ふわふわの雲から広がったイメージは、途中ですっかり別のものになっていることもあります。
でもそれこそが、子どもたちならではの想像の旅。
大人の予想を超えていく瞬間って、何ともいえず楽しいものです。そして不思議と、最後はまた“雲”に戻ってきたりして(笑)

↓色遊びが好きで、絵具を垂らして楽しんでいました。指跡が残り楽しい雲の動きを感じます!
この時期の子どもたちの表現は、とても実験的で魅力たっぷり。
“自分の好き・美しい”をつくり出しているその姿に、そっと心を寄せたくなります。
もちろん、お母さんやお父さんも、一緒に制作を楽しんでみるもいいですよね。
「ちょっとやってみようかな~」と、ゆるやかにスタートするだけで十分。
いざ手を動かしてみると、子どものように思いきり楽しむことが意外と難しい…そんな気づきがあるかもしれません。

↓初めてのご参加。ママとお話しながら、目を輝かせたり、少し抵抗あったり、でも一緒に完成!雲の家族がならんでいるようでほっこりする作品ですね。
子どもたちの表現を間近で感じながら、
「どんな気持ちなんだろう」「この瞬間、何を考えているんだろう」
――そんなふうに子どもの目線に寄り添うことで、ふと自分の心にも向き合える時間が生まれます。
子どもの感性を伸ばしたいなと思いつつ、子どもの感性に気が付ける大人でありたいなと。そんな気付きをお母さんたちと共有したいな~といつも思っています。

みる・感じる・受け止める
――作品鑑賞の時間
少しずつ「みる」ことができるようになり、お友達の作品に拍手を送る姿も見られるようになりました。
恥ずかしそうにしながらも、「これは自分の作品なんだ」と感じる時間――
それは、子どもたちにとってとても大切な体験です。
作品をただ「見る」だけでなく、その奥にある気持ちを「感じる」。
そして、どんな形の表現でも「受けとめる」まなざしは、
子どもにとって安心につながる何よりの支えとなります。
自分の手でつくったものを、まるごと受け入れてもらえる感覚。
それは、心を満たし、次の一歩を踏み出す力につながります。
その積み重ねが、信頼や自己肯定感として、しっかりと根をはっていくのです。
大人から見ると、一見「なんだろう?」と思うような作品もあるかもしれません。
けれど、毎日そばで見ていると、ふと面白さに気づく瞬間が訪れます。
それは、子どもたちの内側で確かに広がっている“豊かな表現の世界”。
大人もまた、そんな感性をまるごと受けとめられる存在でありたい。
この親子あーとの時間は、そんな思いをそっと育ててくれる時間となりました。
ご参加の皆さんありがとうございました!
