ストライプコンポジション
月イチあーと教室 2025.6
コンポジションとは、“構成”や“組み立て”のこと。
今回は縦縞(ストライプ)を題材に、その構成を通して表現に取り組みました。シンプルなプロセスだからこそ、子どもたちはのびのびと楽しんでいましたが…大人は少し頭を抱えていたかも!?そんな、発見と試行錯誤に満ちたプログラムです。
私自身も何度か制作しましたが、毎回思わずググッと集中してしまい、終わる頃にはちょっとクタクタ(笑)。それでも、描きながら思考が深まっていく感じが、なんとも心地よいんですよね。

身近なストライプ模様
視点を変えてみると、身のまわりにはユニークなストライプ模様が溢れています。たとえば、蟻の目線で地面を見たり、飛行機から地上を眺めたりすることで、線の捉え方がまったく変わってきます。また、自然物の構造や現象、模様に注目してみると、思いがけないストライプとの出会いがあります。
そうした微細で多様なストライプを素材として、さまざまな線のクロッキーに取り組みます。オイルパステルで描かれる線にも豊かな表情と個性が生まれます。


創りながらひらめく
最初から決めて、その通りに作ることは意外と難しいのではないでしょうか。手を動かし、これがいい!と思う瞬間の積み重ねにより出来上がっていく過程がアートの魅力ですよね。
失敗も成功も自分次第!
やっぱりこれがいい!
でも、これもいいな~と。
思考をめぐらせて、自分の良い!を創ります。

面白さをみつける
予想もしない面白さに出会えた時、なんだか嬉しいですよね。波線と点線がたまたま切り取られた部分が鳥のような顔の一部に。ちょっとふざけたような顔がなんともユニークです。
それぞれのひらめきや面白いが表現される作品は、見ている人にも楽しさや驚き、ワクワクをあたえてくれます。



作品について対話も充実させちきたいと思っています。自分では、言葉にできないけど、他の人の感想を聞きいているうちに言葉が見つかることもあります。また、他の人が自分が考えていたこととは全然違う見方をしていることに気が付くこともあるでしょう。
正解があるわけはない多様な視点から、自分の思考をめぐらす機会。鑑賞前と鑑賞後で作品に対する印象の変化を言葉にしてみるのも、思考の旅を実感するきっかけになりますね。
これって大切なことだと思いませんか?
参加者も鑑賞者も主体的な鑑賞会になるよう
進めていきたいな~。
