おやこあーと会2025.12

季節を感覚で遊ぼう
子どもの感性がのび~るおやこあーと

\1.2.3歳児向け子育てコミュニティ/

12月の寒さが深まり、冬をイメージさせる白い粘土を使ったプログラム「色粘土で描こう」を行いました。
“粘土の触感をどんなふうに感じるかな?”と楽しみにしていましたが、3歳になる子どもたちは、粘土を伸ばしたり押したりしながら、自分からどんどん楽しんでいました。
1歳さんは集中できる時間は短いものの、目に入るものすべてに興味津々。
粘土を触ってみたり、周りの様子をじっと見つめたりと、いろいろな“初めて”を味わっていましたね。

1〜2歳の粘土遊びは、形をつくることよりも、
丸める・押す・ちぎるといった小さな動きを通して、学びの土台を育てている時間だといえるのではないでしょうか。
大人がそっと手を添えて一緒に押してみると、
へこむ感触の不思議さに目を輝かせ、
繰り返すうちに楽しくニッコリ笑う姿も見られました。
手は“外に開かれた脳”ともいわれるほど、
手先の動きは脳の発達と深くつながっています。
だからこそ、粘土の感触を味わう体験そのものが、
この時期の子どもにとって大切な学びになっていきます。

何もかもが初めての1歳さん。
できる・できないよりも、まずは体験そのものを楽しんでもらいたい。
そして、この体験は子どもだけでなく、お母さんと一緒に味わうことがとても大切です。
お母さんが楽しそうに取り組む姿を、子どもはよく見ています。“大人が楽しんでいるから、自分もやってみたい”そんな気持ちが、子どもの中に自然と育っていきます。
子どもは、立ちたいから立つと言われます。
私たちは、言葉のまだ出ない子に「こうやって立つんだよ」と教えたわけではありませんよね。
周りの人が歩いたり動いたりする姿を見て、
“自分も立ちたい、動きたい”という気持ちが芽生え、
その思いが子どもを立ち上がらせます。
体験を共有することは、子どもの「やってみたい」を育てる大切な力になります。

【2~3歳さんの作品】

大人にはよく分からない世界でも、ちょっと寄り添ってみようかな。
そんな気持ちにさせてくれるのが、アートの魅力!
言葉が話せる子どもたちは「これは目玉焼きで…」「こっちはカイジュウ」と説明してくれる子たちもいます。


つじつまが合っていなくても、ゆっくり聞いて、一緒にその世界を楽しませてもらいましょう。
鑑賞会では、歌で作品のイメージを伝えてくれる子もいましたね。
作りながら想像がふくらんで、自然と歌が流れてきたのでしょう。
この時期は、“感触”や“衝動”から生まれる今この瞬間を楽しむことで生まれたカタチを、大切にしたいですね。

そして最後は拍手。笑顔で拍手し、されることの嬉しさや恥ずかしさ。そんな気持ちも体験することで少しずつ育まれていきます。